先日図書館で「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」という本があったので借りてみた。 なんかどっかで見たことのある表紙だったので。
人間は肩書とか立場とかで他人を過大評価しがちだという。最近の言葉でいうところの認知バイアスとか認知のゆがみとかそのあたりのことだろう。 そういう他人を錯覚させて得る過大評価を錯覚資産と名付け、それがあるといろんないいことがあって、人生勝ちゲームのプレイヤーになれるんだぜ、と。 でもそんな事ばっかりしていると、いざそれがバレてしまった時に信頼を失うから、相応の努力はしましょうね、っていうことは綴られてる。 1時間かからずに読めてしまった。有用な内容だったかというと特にそれほどでも、という感じ。 手元においておきたい、というほどではなかった。 だって、その錯覚資産を増加させる具体的な方法はほとんど語られてないんだもの。
最近の本で似たようなことを題材にしているものに、2019年のベストセラーになった「FACTFULLNESS」がある。 これは同じように人間のいろいろな本能により錯覚を起こしてしまうので、客観的な事実を元に物事を判断しよう、という内容。
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
こちらはちゃんと読もうとしたら結構時間がかかってしまう。けっきょく半分くらいしか読んでないのよね。。。
でもイントロダクションで語られていることがこの本で一番伝えたいことだと思うので、僕はしっかり著者の主張を受け取っているはずだ。
これで錯覚資産に惑わされずにすむぜ。
錯覚をうまく使っていこうぜ、という本と、錯覚に騙されずに事実を見ていこうぜ、というそれぞれ違う側面から同じ事象を語っている。 いずれにせよ、そういうことに振り回されずに淡々とやるべきことをやっていきたいなぁと思う。
- 作者:中島 孝志
- 出版社/メーカー: マガジンハウス
- 発売日: 2010/06/24
- メディア: 単行本
っていうことを孔子も語っているので、やはりときの洗礼を受けている著書は強いなっていう感じで無理やりまとめた今日のお話でした。 やはり生まれては消えていくビジネス書や実用書読むより論語読んでおくほうがよっぽどいいよねー。